2013年3月20日水曜日

Parallels De CentOS Part.2 CentOSのネットワーク設定

前回の続き

Parallels Desktopのネットワーク確認

メニューから[Parallels Desktop]-[環境設定] をクリックします
ネットワーク:「設定の変更」ボタンをクリックします


開始アドレスと終了アドレスを確認し、ゲストOSで使用するIPアドレスを決定する。
※ゲストOSのIPアドレスを「10.211.55.101」とします。


Parallels Desktopのネットワーク確認

ゲストOSにrootでログインします
hadoop login:root
Password:
Last login: ...
[root@hadoop ~]#

ネットワーク設定のため、ifcfg-eth0をviで開きます
[root@hadoop ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

ほとんど何も書かれていないので、[i](insert mode)して、以下の設定を記載し、[Esc]+[:wq]で書き込み終了します(ボールドが変更する箇所)
DEVICE="eth0"
BOOTPROTO=static
HWADDR="xx:xx:xx:xx:xx:xx"
IPADDR=10.211.55.101
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=10.211.55.0
GATEWAY=10.211.55.1
BROADCAST=10.211.55.255
NM_CONTROLLED="no"
ONBOOT="yes"
PEERDNS="no"

DNSを設定します。/etc/resolv.confをviで開きます
[root@hadoop ~]# vi /etc/resolv.conf

何も書かれていないので、[i](insert mode)で設定を記載して、[Esc]+[:wq]で書き込み終了します
nameserver 10.211.55.1

ネットワークを再起動します
[root@hadoop ~]# /etc/rc.d/init.d/network start

ifconfigでネットワーク確認します
[root@hadoop ~]# ifconfig
eth0  Link encap:Ethernet  HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx  
          inet addr:10.211.55.101  Bcast:10.211.55.255  Mask:255.255.255.0
          inet6 addr: fec0::fea9:21c:42ff:fee4:998f/64 Scope:Site
          inet6 addr: fe80::21c:42ff:fee4:998f/64 Scope:Link
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:67 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:51 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:1000 
          RX bytes:8494 (8.2 KiB)  TX bytes:5893 (5.7 KiB)

lo        Link encap:Local Loopback  
          inet addr:127.0.0.1  Mask:255.0.0.0
          inet6 addr: ::1/128 Scope:Host
          UP LOOPBACK RUNNING  MTU:16436  Metric:1
          RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:0 
          RX bytes:0 (0.0 b)  TX bytes:0 (0.0 b)

MacOSのターミナルからpingします
macBook-Air:~ hogehoge$ ping 10.211.55.101
PING 10.211.55.101 (10.211.55.101): 56 data bytes
64 bytes from 10.211.55.101: icmp_seq=0 ttl=64 time=0.319 ms
64 bytes from 10.211.55.101: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.397 ms
64 bytes from 10.211.55.101: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.400 ms
64 bytes from 10.211.55.101: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.682 ms

sshでログインします
macBook-Air:~ hogehoge$ ssh -l root 10.211.55.101

警告が表示されますがひるまずにパスワードを設定します
The authenticity of host '10.211.55.101 (10.211.55.101)' can't be established.
RSA key fingerprint is xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added '10.211.55.101' (RSA) to the list of known hosts.
root@10.211.55.101's password: 

yum update & wget install

yum updateを実行します
[root@hadoop ~]# yum update

yes
Is this ok [y/N]: y

さらにyes
警告: rpmts_HdrFromFdno: ヘッダ V3 RSA/SHA1 Signature, key ID c105b9de: NOKEY
Retrieving key from file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
Importing GPG key 0xC105B9DE:
 Userid : CentOS-6 Key (CentOS 6 Official Signing Key) 
 Package: centos-release-6-2.el6.centos.7.x86_64 (@anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2)
 From   : /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
Is this ok [y/N]: y

終わるまでしばらく待ちます
  udev.x86_64 0:147-2.46.el6
  upstart.x86_64 0:0.6.5-12.el6
  util-linux-ng.x86_64 0:2.17.2-12.9.el6
  vim-minimal.x86_64 2:7.2.411-1.8.el6
  xfsprogs.x86_64 0:3.1.1-10.el6
  yum.noarch 0:3.2.29-40.el6.centos
  yum-plugin-fastestmirror.noarch 0:1.1.30-14.el6
  zlib.x86_64 0:1.2.3-29.el6

Complete!

wgetをインストールします
[root@hadoop ~]# yum -y install wget

次回に続く

2013年3月19日火曜日

VMware De CentOS Part.2 CentOSのネットワーク設定

前回の続き

VMwareのネットワーク確認

VMwareのネットワーク環境を確認します。「接続」の「VMware Network Adapter VMnet8」をクリックします。



「VMware Network Adapter VMnet8の状態」ダイアログで「プロパティ」をクリックします

「VMware Network Adapter VMnet8のプロパティ」ダイアログで「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ」をクリックします。

表示されたIPアドレスをメモします



VMwareのネットワーク共有

「ローカルエリア接続」をクリックします


「ローカルエリア接続の状態」で「プロパティ」ボタンをクリックします

「ローカルエリア接続のプロパティ」の「共有」タグを開いて、「ネットワークのほかのユーザに、このコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可する」にチェックします
「ホームネットワーク接続」で「VMware Network Adapter VMnet8」を指定します


「OK」を押すと何やら警告めいた画面が出ますが、ひるまずに閉じます。


CentOSのネットワーク設定


ゲストOSでrootユーザでログインします。
hadoop login:root
Password:
Last login: ...
[root@hadoop ~]#

ネットワーク設定のため、ifcfg-eth0をviで開きます
[root@hadoop ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

ほとんど何も書かれていないので、[i](insert mode)して、以下の設定を記載し、[Esc]+[:wq]で書き込み終了します(ボールドが変更する箇所)
DEVICE="eth0"
BOOTPROTO=static
HWADDR="xx:xx:xx:xx:xx:xx"
IPADDR=192.168.137.101
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.137.0
GATEWAY=192.168.137.1
BROADCAST=192.168.137.255
NM_CONTROLLED="no"
ONBOOT="yes"
PEERDNS="no"


DNS設定のため、/etc/resolv.confをviで開きます
[root@hadoop ~]# vi /etc/resolv.conf

何も書かれていないので、[i](insert mode)で設定を記載して、[Esc]+[:wq]で書き込み終了します
nameserver 192.168.137.1

ネットワークを再起動します
[root@hadoop ~]# /etc/rc.d/init.d/network start

ifconfigでネットワーク確認します
[root@hadoop ~]# ifconfig
eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx
          inet addr:192.168.137.101  Bcast:192.168.137.255  Mask:255.255.255.0
          inet6 addr: fe80::20c:29ff:fe16:27c3/64 Scope:Link
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:697 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:178 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:1000
          RX bytes:79044 (77.1 KiB)  TX bytes:17405 (16.9 KiB)

lo        Link encap:Local Loopback
          inet addr:127.0.0.1  Mask:255.0.0.0
          inet6 addr: ::1/128 Scope:Host
          UP LOOPBACK RUNNING  MTU:16436  Metric:1
          RX packets:53 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:53 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:0
          RX bytes:4928 (4.8 KiB)  TX bytes:4928 (4.8 KiB)

Tera Termから接続

ホストOS(Windows)で「Tera Term」を起動します。
ホストにCentOSのIPアドレスを指定し、サービスを「SSH」を指定して「OK」をクリックします。



「セキュリティ警告」が表示されますが、ひるまずに「OK」をクリックします。



ユーザ名を「root」、パスフレーズにパスワードを指定して「OK」をクリックします


無事接続されました。おめでとうございます。



Proxy経由でyum,wget


Proxyが設定されているネットワーク環境の場合、yum.confで設定する必要があります。yum.confをviで開きます
[root@hadoop ~]# vi /etc/yum.conf

proxyのhost(proxy.yourcompany.com)とport(8080)を以下のように記述します
proxy=http://proxy.yourcompany.com:8080

yum updateでOSをアップデート
[root@hadoop ~]# yum update

盲目的にyes
Is this ok [y/N]: y

どんなことがあっても盲目的にyes
警告: rpmts_HdrFromFdno: ヘッダ V3 RSA/SHA1 Signature, key ID c105b9de: NOKEY
Retrieving key from file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
Importing GPG key 0xC105B9DE:
 Userid : CentOS-6 Key (CentOS 6 Official Signing Key) 
 Package: centos-release-6-2.el6.centos.7.x86_64 (@anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2)
 From   : /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
Is this ok [y/N]: y

しばらくしたら終わります。
  udev.x86_64 0:147-2.46.el6
  upstart.x86_64 0:0.6.5-12.el6
  util-linux-ng.x86_64 0:2.17.2-12.9.el6
  vim-minimal.x86_64 2:7.2.411-1.8.el6
  xfsprogs.x86_64 0:3.1.1-10.el6
  yum.noarch 0:3.2.29-40.el6.centos
  yum-plugin-fastestmirror.noarch 0:1.1.30-14.el6
  zlib.x86_64 0:1.2.3-29.el6

Complete!

wget をインストールします
[root@hadoop ~]# yum -y install wget

wgetのProxyを設定するため、wgetrcをviで編集します
[root@hadoop ~]# vi /etc/wgetrc

http_proxyの行を追加します
# You can set the default proxies for Wget to use for http, https, and ftp.
# They will override the value in the environment.
#https_proxy = http://proxy.yoyodyne.com:18023/
#http_proxy = http://proxy.yoyodyne.com:18023/
#ftp_proxy = http://proxy.yoyodyne.com:18023/
http_proxy = http://proxy.yourcompany.com:8080/
https_proxy = https://proxy.yourcompany.com:8080/
ftp_proxy = http://proxy.yourcompany.com:8080/

次回に続く

VMware De CentOS Part.1 CentOSのインストール

Part1. CentOSのインストール

目標
  • VMWareの簡易ツールを使わずに素の状態でCentOS(minimal)をインストールする

事前準備
  • ここでVMware Playerの無償版をダウンロード&インストール
  • SSHのクライアントとしてここでTeraTermをダウンロード&インストール

以下のmirrorからCentOS6.2のisoイメージをダウンロードしておく。

VMware Playerを起動して、「新規仮想マシンを作成」をクリックします


「後でOSをインストール」を選択して「次へ」をクリックします



ゲストOSを「Linux」、バージョンを「Cent OS 64 ビット」を選択して「次へ」をクリックします



「仮想マシン名」を命名して「次へ」をクリックします


あまり考えずに「次へ」をクリックします


「完了」をクリックします


VMwareから作成した仮想マシンを選択して「仮想マシンの設定の編集」をクリックします


デバイスでCD/DVDを選択して、「ISOイメージファイルを使用する」にダウンロードしたCentOSのisoイメージを指定して、「OK」をクリックします。


以下の画面で「Install or Upgrade an existing System」で【Enter】を押下します

以下で「Skip」を選択して【Enter】を押下します

おもむろにVMwareの画面が大きくなりますが、ひるまずに「next」をクリックします。


グローバルじゃない人は「Japanese(日本語)」を選択して、「next」をクリックします。


キーボードは「日本語」を選択して、「次」をクリックします。


あまり考えずに「次」をクリックします。


「はい、含まれていません。」と強がりながら「次」をクリックします。


ホスト名に適当な名前を命名して「次」をクリックします


「アジア/東京」を選択して「次」をクリックします


rootパスワードに適当なパスワードを、及び確認にも同じパスワードを入力して「次」をクリックします


「Use All Space」が選択されており、かつ「パーティションのレイアウトをレビューまたは修正する」のチェックが外れていることを確認して「次」をクリックします。



警告にひるむことなく、「write changes to disk」をクリックします



インストールが進むのをひたすら待ちます。



「おめでとうございます。」に浮かれることなく「再起動」をクリックします


    2013年3月17日日曜日

    Paralles de CentOS Part.1 CentOS インストール

    あたいのmacbook airでHadoopを思いのままに弄りたいという渇望。

    CentOSのインストール
    以下のmirrorからCentOS6.2のisoイメージをダウンロードしておく。
    http://ftp.riken.jp/Linux/centos/6.2/isos/x86_64/CentOS-6.2-x86_64-minimal.iso

    ParallelsでゲストOSを新規作成し、DVDまたはイメージファイルからOSインストールを指定して「続行」をクリックします

    インストール元にダウンロードした「CentOS-6.2-x86_64-minimal.iso」を指定して「続行」をクリックします


    適当な名前を付けて「続行」をクリックします。


    「Install or upgrade an existing system」を選択して【Enter】を押下します


    「Skip」を選択して【Enter】を押下します


    やたらでかい画面が表示されますが、ひるまずに「Next」をクリックします


    やたらでかい画面の中から「Japanese(日本語)」を選択して、「Next」をクリックします


    キーボードの選択では「日本語」を指定して「次」をクリックします


    分かった振りをしながら「Basic Storage Devices」を指定して「次」をクリックします


    警告ダイアログが表示されてもひるまずに「はい、含まれていません」をクリックします


    適当なホスト名を決めて「次」をクリックします


    「アジア/東京」が選択されているのを確認して「次」をクリックします


    rootのパスワードを指定して、「次」をクリックします


    どのタイプのインストールか分かった振りを指定して「次」をクリックします


    ひるまずにノータイムで「Write Changes to disk」をクリックします


    ひたすら待ちます。


    何の感情も感じられない「おめでとうございます。」というメッセージをあとに、粛々と「再起動」をクリックします


    次回に続く

    2013年2月24日日曜日

    上司とのつき合い方




    アジャイル・サラリーマンの心得 上司とのつき合い方
     サラリーマンを10年以上続けると、様々な上司に出会います。この前は、上司が部下に対して、感情的な気持ちだけで命令を下しているケースに出会いました。私の知っているその上司は、目上の人に対しては理論武装して対峙していたのを思い出します。ですが、今回のその上司は、部下に対して「俺の立場を分かってくれよ」と言わんばかりに、苦しい状況を空気で理解をしてもらいたいようでした。
     たまに「部下と上司は平等だ」と言う人いるかも知れませんが、なかなか平等にはならないのです。上司がリーダシップのある人であり、成果を上げているのならば、その話に乗ってもいいかもしれません。ですが、今の日本企業の約80%の管理職の方は、今の状況を見る限り成果を出せていません。ほとんどの管理職の人の思いとは、会社からなるべく目をつけられず、今の役職を維持し、サラリーマン余生を自分だけは乗り切れるよう、祈っているだけの弱い生き物なのです。
     さて、「私の気持ちをあなた理解してよ」的な上司に対しても、有能な部下は(内心「このバカヤロー」と思いながらも)、友好関係を維持しつつ、決断を迫る必要があります。今回のお話はそんな上司に対する部下の振る舞い方について論述致します。

    まずは共感する
     上司に対して決していきなり結論を言ってはいけません。まずは共感しましょう。論理性に欠けるだらだらした話を聞かされるのは苦痛かもしれません。ですが、早めに結論を急がないことです。上司の気持ちがほぐれてくるように、話をしっかりと傾聴することが重要です。絶対に否定してはいけません。「そうですね、部長...」と積極的に傾聴して、上司から「イエスマン」として認識されましょう。
     優れた医師はナラティブセラピーに長けているとのこと。優れた部下は、上司が話す物語を最後まで話させて、完結させるのです。さらに、「〇〇本部長(上司の上司)は結構厳しいこと言いますね〜」、「市場はやっぱり厳しいですね〜」とか、間の手を挟むことで、物語をさらに盛り上げることも必要です。

    プランを提示する
     物語の中で解決すべき課題が見えくると、その課題に対する解決策を結論づけて話してしまいがちです。ですが、その行為はサラリーマンの上下関係の中では死を意味します。決してやってはいけません。解決策の正しい言い方はプランとして提示する方法します。しかも2つから3つ以上のオプションを添えて提示し、相手に選択させましょう。そして、それぞれのプランについて、メリット・デメリットを説明しましょう。
     解決策が1つしかない場合で、「グダグダ言わんととりあえずやったらええやん」と思うような場合であっても、決して結論付けてはいけません。ゼロベースで何かしらのオプションプランを探し出しましょう。どう考えても出てこない場合には、選択できないようなプランを提示するのもありです。1つめは「うんこ味の...」、2つ目は「カレー味の…」、3つ目に解決方法を提示してあげて下さい。
     上司の悩みというのは解決策が1つしかないようなケースがほとんどです。ですが、上司は決断できないのです。怖いんです。責任逃れしたいんです。そんな上司の気持ちを理解することが、サラリーマンとしての部下の努めなのです。

    コミットメントする
     解決策が提示されたので、あとはそれを実行するのみです。そこで上司にコミット(宣言)させることが必要となります。が、上司の心には、まだ不安が残っています。「…のリスクが残っている。」、「...の時には失敗したから慎重にならなくてはいけない。」など、実行しないための言い訳を探し出します。
     優秀な部下は、今までのアプローチとは打って変わって、肉食系に変身します。「〇〇部長、やりましょう!私にやらせて下さい!」と、強引にアプローチします。情熱をあらわにし、声を荒げ、まっすぐ目を見つめ、上司に「やりましょう」と積極的に迫るのです。そして、上司が「お前がそこまで言うならばやってみよう」というコミットメントを引き出すのです。
     相手のコミットメントを引き出すためには、あなたのコミットメントが必要です。部下の目の中の燃え盛る情熱を見て、上司は決断するのです。それでも、上司がモジモジするようであれば、イエスマンの仮面を取って「それじゃダメだ!」と叱りつけてあげましょう。そして、M性を軽く引き出すようにdisってから、アプローチを仕掛けるというテクニックもあります。
     上司は理解してくれない部下は嫌いですが、従うだけの部下は面白くないのです。そんな上司の気持ちを察して動くのがサラリーマンとしての部下の努めです。

    幽体離脱して対話する
     これまでのプロセスをストレスなく完結させるには、自分が幽体離脱してしまうテクニックが有効的です。対話とは、自分の考え(自分軸)と相手の考え(相手軸)が互いに存在します。自分の考えだけで話をすると自分勝手です。相手の考えに従うだけだと単なるイエスマンです。
     そのような対話にならないように、自分と相手とを客観的に見れる、もう一つの視点を創り出す必要があります。これが幽体離脱です。幽体離脱した場合、相手がどれだけ理不尽であっても、感情的になりません。相手からコミットメントを引き出すための情熱的な自分をかっこよく演じさせることもできる。自分という演者を監督として見るというイメージですね。幽体離脱して、常に客観的な視点で、自分と相手をコントロールして、成功のための対話プロセスを演出するのです。

    サラリーマンとは実に不自由なものです。ですが、どこの組織においてはこのヒエラルキーが存在するのです。転職しようが、離婚しようが、決してこの理不尽からは逃れられることは出来ないのです。なので、そのような場面に出会ったら常に幽体離脱で切るよう、禅修行のように自分をコントロールするのが処世術かと。