2013年1月28日月曜日

Engineering, Marketing, Designing

最近のエンジニアが必要とされる能力
私も10年ほどソフトウェアで飯を食ってきたわけですが、いわゆる「デキるエンジニア」が持つスキルとやらがはっきりしてきたなということ。それは大きく3つの技術です。

  • Engineering(技術)
  • Marketing(マーケティング)
  • Designing(アートやら認知工学)




需要がありそうなサービスをMarketingしちゃって、おしゃれで使い易いインタフェースにDesigningしちゃって、プログラムをEngineeringして公開しちゃいなyou!、ってことです。
ひと昔前のように「俺、Oracleマスターです」じゃ、なかなかエンジニアの価値になりにくくなってきてしまっていることです。

日本大手電機が陥る分業化の罠
高度成長期の日本企業でも、製品を企画・開発していた人たちにとっては、これら3つのスキルは持っていました。
それが、効率化の追求や製品品質の過剰化に伴い、エンジニアの分業化が進みました。
そのため3つのスキルをトータルで持ち合わせた人材が少なくなります。
ソフトウェア業界も分業化が進み、ネットワークエンジニアだとか、データベースエンジニアだとか、プロジェクトマネージャだとか、超上流SEだとか。たくさんありすぎて、何が何やら。。。
日本のソフトウェア企業に勤めるエンジニアは、この分業化の時代の中で、具体的なスキルセットを可視化して売り文句にしてきたのです。

統合型のエンジニアになろう
さて、時は流れ、最近のソフトウェア業界は価格破壊が進んでいます。価格破壊が起きている原因は、主にこのキーワードは「クラウド」、「グローバル化」、「オープンソース」。
とくに「クラウド」の時代では専門知識を必要としないままサービスを立ち上げることが可能となりました。これまでのオーダメイド型のソフトウェア一括請負というビジネスを根幹を揺るがす「破壊的イノベーション」です。
他の業界に比べ比較的安定的であった「ITサービス」という業界自体が、じわじわと存亡の危機に瀕している状況です。
このクラウドの時代に新たにサービスを起こそうとすると、資本金はほとんど必要ありません。GoogleやAmazonのクラウドサービスを使えば、非常に低コストでビジネスを始められます。 そんなリーンスタートアップなエンジニアになるための技術は、やはり「Engineering」、「Marketing」、「Designing」をトータルで扱える統合型エンジニアが重要になる時代なのです。

とまぁ、私もそんな統合型エンジニアになれるよう、家の中で「芸術」に触れる機会を増やそうかと思います。だって外は寒いんだし。